京都へ行ってきた②
この旅3日目の月曜。
この日の朝も寒かった・・・京都の町家、1階の土間なんて極寒で・・・あ、暖房切って寝てたからよね。どうも暖房をガンガンにして眠るのには慣れてないのよねー。
心配していた犬たち(重度の病持ち5歳と初旅になるもうすぐ1歳)も元気いっぱい。
買い置きしていたもので軽い朝食を摂って支度して犬たちと散歩がてら出発。
京都市内に泊まったものの、予定したのは京都郊外へのドライブ旅。
だってねえ、この季節の京都ですよ、市内を車で周るなんて無理無理。
岐阜や長野同様に、子供の頃から京都へは母親に連れられて足を運ぶことが多かったし(小学校の修学旅行の行先も京都・奈良よね名古屋市って)、関西で暮らした10年間も毎年必ず1回は京都来てたしねえ(阪急電車ラブ♡)。ああそういえば、私は職場が京都市内だったこともあったな・・・半年くらい。
なので、紅葉の時期といえども少なくとも私は京都市内の名所にはあまり未練なくて。
家人も人混みは今は倦厭気味ってことで、同意を得て郊外ドライブへ。
先にリサーチして、ランチだけ郊外の良さげなお店に予約を入れておいた。
仁和寺や高雄方面へ、国道162号でずんずん北上~
きゃー!
高雄の山はまだまだ紅葉が見頃!
この日も天気が良かったなあ。ありがとう、空の神様(誰
そして目的地の、南丹市の美山町。
道の駅に併設している美山牛乳の工場出来立て乳製品で休憩。
いい天気すぎて、光が後光のように乳製品に差し込む・・・
犬たちも、わっふわっふと枯れ葉の道をてけてけ歩いて休憩。
ちょっと調べたところ、この町は関西の郊外型を好む人たちの移住が多いエリアなのだとか。
東京でいうなら奥多摩エリアとか、埼玉なら秩父とか小川町みたいな感じなんだろうか。
道の駅を真ん中に、東西に道があって。
予約しているお店は西から北上していく道だけどまだ時間があったので、東から北上する道を進んで 美山・かやぶきの里 と呼ばれるエリアへ行ってみた。
集落の40軒近くが昔のままの茅葺き屋根を保存していて、国の重要伝統的建造物保存地区に指定されているそうだ。
降りて散策するまでの時間はなかったので、車窓から眺めて通過。
岐阜の白川郷や富山の五箇山のような山深い所の集落というよりは、程よい里山の茅葺きの集落の印象。でも冬は雪が多いのかもなー。
・・・しかし空、青いな。
このエリアは町の観光スポットも担っているので、カフェや食堂、民宿なんかも完備。
なのでこの日も、観光バスなんかで来ていた団体グループが何組も目につきました。
さて、ランチへ向かいましょー。
お店はたまたま、グーグルのエリアマップ見ていて見つけた評価がすこぶる高かった和食屋さん。
ホームページでチェックすると、どうやら金額は決まっていてもその日その日のアラカルトな感じ。
予約の電話では「ジビエは大丈夫か?」と聞かれただけで、メニュー内容は「あたたかいものを中心に」とぼんやりな案内だけだった。
でも、口コミには「何を食べてもおいしい」が並んでいる店。
うーん、でも山里だからやっぱり山菜メインでジビエかなーなんて話しながら到着。
「一禾(いちか)」さん 小ぢんまりとした和風建築のお店
外観の写真をすっかり撮り忘れてしまった・・・
席は小上がりの掘りごたつに用意されていて、壁際には小さな暖炉もある。
カウンターには常連さんらしきお客さんと、表でひとり切り盛りしている女将さん。
席から小さな庭を挟んで今来た道路を眺める。
縁側には大きなカラスミが幾つか干されていた。いつかの誰かの食事になるんだろうな。
一品目から、蟹。こっぺ蟹。香箱蟹、せいこ蟹とも呼ばれる蟹。
こっぺ蟹の外子も内子も味噌も、存分にいただく♡三杯酢もとっても美味しい。
三杯酢が口に合うってことは、お出汁全部が私の好みかも・・・と、二品目の ぐじ(アマダイ)のおすまし。大き目のぐじの炙った切り身がどーんと入ったお吸い物。
・・・うん、ここのお出汁好き。たぶん味付け全部好きだと思うわーと期待が高まる。
三品目がお造り。カワハギと肝、たらの白子と中トロ。
・・・おおおカワハギ、ここで会えたわ♡カワハギと肝を食べたいとずーっと話していたよねえと家人と言いながら舌鼓。
すごいなあ、新鮮な海鮮が続く。しかも日本海側の・・・あ、そうか。鯖街道があるもんね、このあたり。納得納得。
四品目、牡蠣と蕪の鍋。赤味噌が、名古屋舌の私には馴染みのある八丁味噌っぽいので尋ねると、八丁味噌をベースにお店でアレンジしているものだという。そりゃー私の好みの味付けだわねー。
五品目はジビエ。鹿肉と里芋のフライ、銀杏。鹿肉は柚子胡椒でいただく。
・・・うーまー。鹿肉の臭みなんて里芋でスッと消えてうま味が広がったよ・・・。
このあとは、新米のごはんとしば漬け、赤だし。
デザートに美山牛乳のプリンに香草のジャム!これも不思議な味の組み合わせでとても美味しかった。
・・・このお店は、過去行ったことのある和食屋さんの中でもかなり上位に入るねーと帰り道で家人が云っていたくらい、ほんとにどれも全部が美味しかった。そしてコスパが良すぎる。
きっと山菜づくしだよと話してたのが見事に覆されて、京都の山里でいただいた食事とは思えないまさかの海鮮+ジビエ。飲み物もソフトドリンクは自家製ばかりよ。
また行こう。いつになるか解んないけど。またいつか、行けたら行きたいお店。
思わぬご馳走に満たされまくった昼下がり。
さて、どうやって市内に戻って行こうかねーと家人が来る途中にあった 嵐山・高尾パークウェイを抜けてみたいと云うので走ってみた。
車の中で雄叫びを上げ続ける 傍目から見たらたぶん やべー夫婦よ。
だってねえ、ほんとにきれいだったのよ。高尾の山の紅葉が。
どこを見ても、最後の力振り絞ってるような終盤の紅葉。
家人、大当たりのチョイスだったね。
しかもこのパークウェイ、想像していたよくあるドライブコースではなくて、山道沿いに複数の公園やBBQ広場、キャンプ場、ドッグラン、遊園地等が点在していて野外アミューズメントパークみたいなところだった。
山を下りて市内に入るころには、すっかり周りも暗くなっていた。
市内の名所からも観光客が引き上げる時間のようで、バス停は人が列をなして並んでいるところが多かった。
京都2日目の夕食は、近くの京都中央市場の寿司屋でテイクアウトしていただきました。
滞在型の貸し切り宿もいいもんだねえ。
来年もまた今くらいの時期に予約できるかな?とか話しつつ。
つづく→
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